目的:Dr.Web File Checkerコンポーネントを介して、指定されたファイルまたはディレクトリのチェックを開始します。
引数:
<path>—スキャンの対象として選択されたファイルやディレクトリへのパスです。
--stdin または --stdin0 オプションを使用する場合、この引数は省略できます。特定の条件を満たす複数のファイルを指定するには、find ユーティリティ(使用例 参照)および--stdin または --stdin0 オプションを使用します。
オプション:
-a [--Autonomous] - Dr.Web Scanning EngineとDr.Web File Checkerの自律コピーを実行して指定したチェックを実行し、チェックが完了した後に終了します。自律スキャン中に検出された脅威は、threatsコマンド(以下参照)で表示される検出された脅威の共通リストに追加されません。またそれぞれの管理下で製品が実行されている場合、そうした脅威に関する情報は集中管理サーバーに配信されません。
--stdin—スキャンのためのパスのリストを標準的な入力文字列(stdin)から取得します。リスト内のパスは改行文字(\n)で区切られている必要があります。
--stdin0—スキャンのためのパスのリストを標準的な入力文字列(stdin)から取得します。リスト内のパスはヌル文字(\0)で区切られている必要があります。

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--stdin および --stdin0 を使用する際、リスト内のパスには検索のためのパターンまたは正規表現が含まれていないようにする必要があります。--stdin および --stdin0 オプションの推奨される使用方法は、scan コマンド内でパスのリスト(find などの外部ユーティリティによって生成された)を処理するというものです(使用例 参照)。
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--Exclude <path> - チェックから除外するパス(マスク記号*と?は使用できます)。
任意オプション、複数回設定できます。
--Report<type> - スキャンレポートのタイプを指定します。
使用可能な値:
•BRIEF - 短いレポート •DEBUG - 詳細なレポート。 •JSON - JSON形式のシリアル化されたレポート。 デフォルト値:BRIEF
--ScanTimeout <number> - 1つのファイルをスキャンする際のタイムアウトをミリ秒で指定します。
値に 0 が指定された場合、スキャンにかかる時間は制限されません。
デフォルト値:0
--PackerMaxLevel <number> - パックされたオブジェクトをスキャンする際のネスティングレベルの上限を指定します。
値に 0 が指定された場合、ネストされたオブジェクトはスキャン中にスキップされます。
デフォルト値:8
--ArchiveMaxLevel <number> - アーカイブ(zip、rarなど)をスキャンする際のネスティングレベルの上限を指定します。
値に 0 が指定された場合、ネストされたオブジェクトはスキャン中にスキップされます。
デフォルト値:8
--MailMaxLevel <number> - メールメッセージ(pst、tbbなど)をスキャンする際のネスティングレベルの上限を指定します。
値に 0 が指定された場合、ネストされたオブジェクトはスキャン中にスキップされます。
デフォルト値:8
--ContainerMaxLevel <number> - その他のコンテナ(HTMLなど)をスキャンする際のネスティングレベルの上限を指定します。
値に 0 が指定された場合、ネストされたオブジェクトはスキャン中にスキップされます。
デフォルト値:8
--MaxCompressionRatio <ratio> - スキャンされるオブジェクトの最大圧縮率を指定します。
率は 2 以上にする必要があります。
デフォルト値:3000
--HeuristicAnalysis <On|Off> - スキャン中のヒューリスティック解析を有効または無効にします。
デフォルト値: On
--OnKnownVirus <action>—シグネチャ解析を用いて検出された脅威に適用される アクション です。
使用可能な値: REPORT、CURE、QUARANTINE、DELETE
デフォルト値: REPORT
--OnIncurable <action> - 検出された脅威の修復に失敗した場合に適用される、または修復不可能な脅威に対して適用されるアクションです。
使用可能な値: REPORT、QUARANTINE、DELETE
デフォルト値: REPORT
--OnSuspicious <action> - ヒューリスティック解析によって検出された疑わしいオブジェクトに対して適用されるアクションです。
使用可能な値: REPORT、QUARANTINE、DELETE
デフォルト値: REPORT
--OnAdware <action> - 検出されたアドウェアプログラムに対して適用されるアクションです。
使用可能な値: REPORT、QUARANTINE、DELETE
デフォルト値: REPORT
--OnDialers <action> - ダイアラーに対して適用されるアクションです。
使用可能な値: REPORT、QUARANTINE、DELETE
デフォルト値: REPORT
--OnJokes <action> - ジョークプログラムに対して適用されるアクションです。
使用可能な値:REPORT、QUARANTINE、DELETE。
デフォルト値: REPORT
--OnRiskware <action> - 潜在的に危険なプログラム(リスクウェア)に対して適用されるアクションです。
使用可能な値: REPORT、QUARANTINE、DELETE
デフォルト値: REPORT
--OnHacktools <action> - ハッキングツールに対して適用されるアクションです。
使用可能な値: REPORT、QUARANTINE、DELETE
デフォルト値: REPORT

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コンテナ(アーカイブ、メール添付ファイルなど)内のファイルで脅威が検出された場合は、削除(DELETE)アクションの代わりにコンテナの隔離への移動(QUARANTINE)が実行されます。
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