4.10 集中管理 |
Dr.Web の集中管理ソリューションは、論理構造内にあるコンピューター(例えば、企業ローカルネットワーク内外からお互いにアクセスする企業のコンピューターなど)の情報セキュリティの設定および管理を自動化・簡易化します。保護されるコンピューターは、管理者が集中管理サーバーからそのセキュリティを監視および管理するアンチウイルスネットワーク内で1つに統合されます。集中管理されているアンチウイルスシステムへの接続によって、エンドユーザーによる操作を最小限に抑えると同時にレベルの高い保護を保証します。 アンチウイルスネットワークの論理構造 Dr.Web の集中管理はクライアントサーバーモデルを使用します(下図参照)。 ワークステーションとサーバーはインストールされた ローカルアンチウイルスコンポーネント (Agentまたはクライアント、本マニュアルでは Dr.Web Anti-Virus for Linux )によって保護され、それによってリモートコンピューターに対するアンチウイルス保護を提供し、集中管理サーバー への容易な接続を確かなものにします。 ローカルコンピューターの更新および設定は 集中管理サーバー から行われます。アンチウイルスネットワーク内の指令、データおよび統計情報もまた集中管理サーバーを経由します。保護するコンピューターと集中管理サーバー間のトラフィックは非常に大きくなる可能性があるため、圧縮のオプションを使用することが出来ます。機密情報の漏洩やダウンロードしたソフトウェアのすり替えを回避する為、暗号化にも対応しています。 必要な全ての更新は Dr.Web Global Update System (Dr.Web GUS)サーバーから集中管理サーバーにダウンロードされます。 ローカルアンチウイルスコンポーネントは、アンチウイルスネットワーク管理者 からのコマンドに応じて集中管理サーバーから設定および管理されます。管理者は集中管理サーバー、およびアンチウイルスネットワークトポロジーを管理し(リモートコンピューターから集中管理サーバーへの接続を有効にするなど)、必要な場合はローカルアンチウイルスコンポーネントの動作を設定します。
図 23. アンチウイルスネットワークの論理構造 集中管理ソリューション Dr.Web® Enterprise Security Suite Dr.Web® Enterprise Security Suite は、あらゆる規模の企業ネットワークでご利用頂ける複合的なソリューションで、ワークステーション、メールおよびファイルサーバーに対する、あらゆる種類のコンピュータ脅威からの確実な保護を提供します。またこのソリューションによってアンチウイルスネットワーク管理者には、コンポーネントの展開と更新、ネットワークステータスの監視、統計情報の収集、およびウイルスイベントに関する通知を含むローカルアンチウイルスコンポーネントの動作を追跡、管理することを可能にする様々なツールが提供されます。 |