4.4 自動アクションの設定

検出された悪意のあるオブジェクトに対して手動での処理が無効な場合に、脅威に対して自動的に適用するアクションを指定することが出来ます。Scanner Daemon および SpIDer Guard に対し個別に設定することが可能です。

様々な脅威に対し、以下のいずれかのアクションを指定することが出来ます。

Cure(修復) (感染したファイルにのみ適用可能) - 既知のウイルスに感染したオブジェクトの修復を試みます。ファイルを修復できなかった場合、修復不可能なファイルに対するアクションが適用されます。このアクションは、感染したファイルに対してデフォルトで使用されます。
Delete(削除) - 感染した、または疑わしいファイルを削除します。
Move(隔離) - 感染した、または疑わしいファイルを 隔離 ディレクトリに移動します。このアクションは、修復不可能なファイルに対してデフォルトで使用されます。
Report(レポート) - 検出された脅威についてユーザーに通知します。このアクションが選択されている場合、検出された悪意のあるオブジェクトに対する全ての動作は手動で行う必要があります。このアクションは、疑わしいファイル、及びハッキングツール・ジョークプログラムなどのリスクウェアに対してデフォルトで使用されます。
Ignore(無視) (疑わしいファイル、および全ての種類のリスクウェアに対して適用可能) - ファイルを通過させます(感染しているファイルについての通知はログに出力されます)。

 

warning

Actions(アクション) タブで指定されているデフォルトの設定は、お使いのシステムに対する保護に最適なものとなっています。不必要に変更しないことを推奨します。

 

自動アクションを設定するには

1.Dr.Web Anti-Virus for Linux コンポーネントの自動アクション設定を開くには、以下のいずれかを実行してください。
Scanner Daemon の自動アクションを設定するには、Control Desk Tools メニュー内で Settings をクリックし、Scanner を選択して Actions タブを開きます。

 

scanner_actions

図 12. Scanner Daemon のActionsタブ

SpIDer Guard の自動アクションを設定するには、Tools メニュー内で Settings をクリックし、SpIDer Guard を選択して Actions タブを開きます。
2.それぞれの脅威に対して必要なアクションを選択します。
3.必要な設定を全て編集した後、変更を保存するには OK を、全ての変更を破棄するには Cancel をクリックしてください。