オンデマンドスキャンは Scanner Daemon によって実行されます。Scanner Daemon は、ユーザーの要求またはスケジュールに応じてファイルシステム内のオブジェクトをスキャンし、システム内に存在する可能性のある様々な脅威を、例えアクティブな状態でなくても検出します。Dr.Web Anti-Virus for Linux Control Desk ウィンドウの Scanner セクションを使用して、システムスキャンを定期的に実行する必要があります。
スキャンは手動で実行するか(下記参照)、または スケジューラ を設定して、指定したスケジュールに沿って実行することができます( スケジュールの設定 )。

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スキャンの間はプロセスロードが増大し、バッテリーの減りが早くなる場合があります。スキャンを実行する際はコンピューターをコンセントに接続することを推奨します。
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手動でシステムをスキャンするには
1. | Dr.Web Anti-Virus for Linux Control Desk ウィンドウの Scanner セクションを開きます。 |

図 3. スキャンモードとオブジェクトの選択
2. | スキャンモードを選択してください(詳細については、ファイルシステムペインをご覧ください)。 |
• | クイックスキャン – システムの最も脆弱な部分のみをスキャンします。 |
• | フルスキャン – ファイルシステム全体のフルスキャンを実行します。 |
• | カスタムスキャン – スキャンするファイルおよびフォルダを手動で指定します。 |
• | ユーザースキャン (追加された場合) – 前回指定したファイルおよびフォルダをスキャンします。 |
最初の3つのモードはデフォルトで使用することが出来るようになっています。またそれらは、スキャンするオブジェクトのセットに関する情報を含んでいることから「スキャンセット」とも呼ばれます。ユーザースキャンモードを作成することも可能です。新しいモードを追加するには、スキャンモードのリスト下にある ボタンをクリックし、追加されたモードに名前を付けてください。スキャンのセットはいくらでも追加することができ、必要の無いモードを選択して ボタンをクリックすることで削除することも可能です。
3. | カスタムスキャン またはユーザースキャンモードを使用する場合、スキャンしたいファイルおよびフォルダをチェックボックスで選択してください。 |
リスト下にある ボタンをクリックして他のオブジェクトを追加することが出来ます。オブジェクトを削除したい場合は、該当するオブジェクトを選択して ボタンをクリックします。ユーザースキャンモードを設定した場合、全ての設定が保存され、再度同じモードを選択した際に復元されます(カスタムスキャン モードの場合と異なります)。
4. | ボタンをクリックし、検出された脅威に対するアクションの適用方法を選択してください。自動での対応が有効になっている場合、Scanner Daemon はアンチウイルスプリファレンス内で 指定された アクションを自動的に適用します。権限が不足している場合には、自動アクションは適用されません。権限を昇格させた後に、手動でそれらの脅威に対応することができます。デフォルトでは、検出された脅威ごとに必要なアクションを手動で選択することが出来るようになっています。 |
5. | Scanner セクションの右下部にある Start をクリックしてください。スキャンが開始されると、スキャンプロセスの状態、スキャン中のファイルの名前、検出された脅威などの情報が表示されます。 |

図 4. スキャン結果の表示画面
スキャン中の各ステージにおいて、下記のいずれかを実行することができます。
• | 処理を中断するには、Pause ボタンを押してください。再開するには、 Continue ボタンを押してください。 |
• | 処理を中止するには、Stop ボタンを押してください。 |
スキャンが完了すると、検出された全ての脅威および疑わしいファイルがメインウィンドウに表示されます。手動処理モードで実行された場合、Scanner Daemon は検出された脅威に関する情報のみを表示します。
コンソールモード にてオンデマンドでシステムのスキャンを行いたい場合は Dr.Web Console Scanner を起動してください。
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