動作原理

スパムの兆候についてDr.Web MailD(またはその他の外部アプリケーション)から受信したメッセージの解析は、VadeSecureによって開発されたVadeRetroアンチスパムソリューションを使用して実行されます。メッセージの解析は、スパムに関する情報の外部ソースへの要求なしに、スタンドアロンモードで実行されます。このソリューションでは、メッセージのスパム分類のためのルールのデータベースが動的に更新されるため、メッセージの処理速度が速くなり、メッセージ解析品質が継続的に向上します(更新はDr.Web Updaterで自動的に行われます)。

ユーザーは、メールメッセージのアンチスパムスキャンにDr.Web Anti-Spamを使用して独自のコンポーネント(外部アプリケーション)を作成できます。このため、Dr.Web Anti-SpamにはGoogle Protobufに基づく特別なAPIが含まれています。Dr.Web Anti-Spam APIガイドとDr.Web Anti-Spamを使用したクライアントアプリケーションの例を入手するには、Doctor Webパートナーケア部門(https://partners.drweb.com/)にお問い合わせください。

Dr.Web Anti-Spamコンポーネントは、ARM64アーキテクチャ向けDr.Web for UNIX Mail Serversのバージョンには含まれていません。

Dr.Web Anti-Spamは、アンチスパムライブラリVadeRetroによってメールメッセージに付与されたポイントを、0から1までの数字(パーセンテージ評価)に変更することによって正規化します。Dr.Web Anti-SpamのVadeRetroポイントと評価(パーセンテージ)のおおよその一致の表は以下のとおりです。

VadeRetroポイント

Dr.Web Anti-Spamパーセンテージ

0以下

0.00

0–10

0.00–0.19

10–50

0.19–0.63

50–100

0.63–0.80

100–150

0.80–0.86

150–200

0.86–0.90

200–300

0.90–0.93

300–400

0.93–0.95

400–500

0.95–0.96

500以上

0.96–1.00

指定されたVadeRetroポイントbに対する、Dr.Web Anti-Spamのパーセンテージpの正確な値を取得するには、次の式を使用します。p = 2 · arctg(0.030777 · b) / π。

 

アンチスパムコンポーネントDr.Web Anti-Spamによって誤って検出されたメールメッセージがある場合は、分析のため、また、スパムフィルターの品質向上のためにそれらを特別なアドレスに転送していただけますようお願いいたします。これを行うには、各メッセージを個別の.emlファイルに保存します。次に、emlファイルをメールメッセージに添付して、専用のアドレスに送信してください。

誤ってスパムと判定されたメッセージはvrnonspam@drweb.comに送信してください。

検出されなかったスパムメッセージはvrspam@drweb.comに送信してください。